ウェルネス・コンシェルジュ 問題への最適なアプローチ方法を、コンシェルジュが科学的に導きます。


最新のコラム 11/28 up No.01 コンシェルジュが解説 アレルギー発生のメカニズム

今回のコンシェルジュ 薬剤師 佐原

近年アレルギーに悩む人の数が増えてきています。5人に1人とも、3人に1人とも言われるこのアレルギーとは、そもそもどういうものなのでしょうか。たく さんの人を悩ませているこのアレルギーは、しっかりとメカニズムを理解し、その対策をとることで、症状を軽くし、快適に過ごすことができるといわれていま す。この対策方法(セルフメディケーション)を一緒に考えていきましょう。

アレルギーはなぜ起こる?

私たちの身体には、細菌やウイルスといった異物が侵入した場合、それに対抗する「抗体」をつくりだして異物を排除し、身体を守る「免疫反応」という機能が あります。その免疫反応が、本来人間の身体にとって害のない食物や花粉、ホコリなどに対して過剰に起こり、その結果として身体にさまざまな障害を起こすの がアレルギーです。

では、身体の中ではどのような反応が起きているのでしょうか?

花粉症の例をとって説明しましょう。アレルギーの原因となる異物(アレルゲン:花粉やホコ リ、ダニ等)が体内に入ると、それを排除するために身体はアレルゲンと反応する物質(IgE抗体)をつくり、再び花粉が体内に入ると、鼻の粘膜にある肥満 細胞の表面にある抗体と結合します。その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、身体を守るため花粉をできる限り体外に放り出そうとし て、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどのアレルギー症状が現れるのです。

アレルゲン

なぜアレルギーになるの?

同じ環境にいても、アレルギーになる人とならない人がいるのはなぜでしょうか?アレルギーになりやすい体質は、遺伝で決まっています。いわゆる「アレルギー体質」といわれるものです。

それでは、なぜこの体質を持っている人は、アレル ゲンへの接触があれば必ずアレルギー症状が出てしまうのでしょうか?

実は、アレルギーを発症するかしないかは、体質だけでなく、その人の生活している環境 や生活習慣、食事、体調など様々な要素が関係しています。だから、同じ体質を受け継いでいる兄弟でも、アレルギー症状が出たり出なかったりするのです。逆 に考えれば、アレルギー体質の人でも、アレルゲンへの接触頻度を少なくするよう心がけ、生活習慣や環境、食事等に注意することで、アレルギーを発症しにく くすることもできるといえます。

アレルギーってどんな症状があるの?

右の図に代表的なアレルギー疾患を示します。

具体的な症状としては、アレルギー性鼻炎になれば鼻水、鼻づまり、アレルギー性結膜炎になれば目のかゆみや充血、アトピー性皮膚炎は何度も繰り返す湿疹とかゆみなど、様々な症状が出ます。 これらの症状は、過剰に起きた免疫反応によるものですので、症状を軽くする一番の方法は原因物質の除去です。しかし、空気中の物質や環境によって起きてしまうアレルギーの場合、完全に原因物質を除くことは難しい場合があります。 ではどうしたらよいのでしょうか?

次回コラムでは、代表的なアレルギー症状の説明とともに、快適に過ごすためのヒントをご提案いたします。

ページトップへ戻る